中国の十戸長制度から、会社での連帯責任の仕組みについて考える。

十戸長制度

中国の四川省自貢市で十戸長制度が進められているらしい。戸とは世帯で、10世帯を管理する人を置き、党との連絡とやるべきことをやらせる係のようなものだそうです。10世帯の中で誰かがさぼれば連帯責任となるそうです。

この制度のよしあしはさておき、会社においてルールや期限を守らせるためにチームごとの連帯責任とすることは一つ有効な手だと思います。

メリット

  • ルールが守られやすくなる
  • チーム内の結束が強まる
  • リーダーの管理力の向上

デメリット

  • まじめにやっている人が不真面目な人のために迷惑をこうむることに対する不満がある。
  • 他のチーム間の協力がされにくくなる。
  • 罰則、褒賞をどの程度にすべきか適切に決めにくい

連帯責任は基本的には能力のない人が能力のある人の足を引っ張るという構造になります。

組織として下記のどちらを選択すべきでしょうか。

  • 一部の能力の高い人を生かす。
  • 能力の低い人もある程度生かす。

選択は難しいですが、優秀な人材が得られにくい中小企業では後者を選択したほうがいいかと思います。

1億売り上げる社員1人より、5,000万売り上げる社員2人を抱える組織のほうが強く、拡大もしやすいのだと思います。

そのためには、会社はどんな人でもそれなりに成果を上げられるような、仕組み、ルール作りを行いそれを徹底させる。

ルールを徹底させる際には、連帯責任も有効な手ですね。