『13歳からの地政学』/田中孝幸【読書感想文】 地政学をもっと身近に感じる本

はじめに

私は地政学がそもそもどんな学問かわからないという状態でした。何かの雑誌の紹介で、戦争がなぜ起こるのかを学べると書いてあったので買いました。

全人類幸福化計画において戦争は最終的には起こらない状態がいいと思っています。

こんなご時世もあり、購入して読んでみることにしました。

こんな人におすすめ

・戦争がなぜ起こるのか知りたい人

・外交とは何か知りたい人

・組織の人間関係をうまく立ち回りたい人

心に残った2ポイント

地政学の王道

遠くの国と仲良くして近くの国の脅威に対応する「遠交近攻」は地政学の王道である

p86

遠交近攻は中国の故事らしいです。近くの敵国に対抗するために、遠くの別の国と仲良くなり挟み撃ちにできるということのようです。

物理的な位置関係だけでなく、組織の中での人間関係においても、敵の外堀から埋めていく問ことでつながるかと思いました。

また、この王道の説明が地政学とは何かをよく表していると思いました。

外交や戦争などにおいて、それぞれの国がどう立ち回るか、なぜ現状そのように立ち回っているかを、地理的な観点から、論理的にひも解いて説明する。という学問だと理解しました。

地理的という点も面白く、そこにどんな歴史があり、どんな人が住んでいるかに関係なく、単に位置関係でどの国と仲良くするといいかということ研究しています。

モノリンガルほど偉くなる?

自分の母国語しかしゃべれないのをモノリンガルというが、アメリカや中国、ロシア、日本などほとんどの大国ではモノリンガルのほうがえらくなる傾向がある。

p190

国内に注意を向けすぎているために、外の世界に関心が薄くなることが理由のようです。

確かに語学は時間もかかりますので、出世に集中して、通訳でも雇えばいいのかも知れません。

問題点は、モノリンガルになるような人が、他国の立場を理解できる人間かとうことかと思います。

終わりに

各国の外交の行動について、理解するには幅広い知識が必要かと思っていましたが、地政学で単純化したモデルだったらとっつきやすそうでした。各国の行動を今度から自分なりに分析していこうと思います。

また、普段の生活についても、地位や立場で単純化したときにどう行動すべきかや、なぜその行動をとったのかということを考えてみようと思います。ただ、個人の行動となると感情の部分が大きくあまり適用できないかもしれませんが。

『松下幸之助はなぜい成功したのか』/江口克彦【読書感想文】 経営の神様の秘書が語る成功の秘訣

はじめに

経営の神様といわれる松下幸之助の秘書であり、PHP総合研究所の社長の江口克彦氏が、身近で見てきた成功の秘訣を語っています。

各章の題名に要約内容、中身にエピソードという読みやすい構成になっています。

題名をみて気になるものから読んでもいいと思います。

こんな人におすすめ

経営者、経営者を目指す人

心に残った3ポイント

素直に教えを乞う謙虚な姿勢が大事

衆知を集めない人はあかん

松下幸之助さんは、人によく、ものを尋ねていました。

p46

松下幸之助さんは、年下でも、立場が下の人でも、ものを尋ねていたようです。

年齢が下でも、経験がなくてもある分野では必ず自分より詳しいということはあるはずです。

そういう時に素直に耳を傾けられるか。重要なことだと思います。

そういう素直で話を聞いてくれる人のもとにはいい情報が自然と入ってくるものだと思います。

寝る前に、反省し、どうすればよかったか考えよう

反省する人はきっと成功するな
(中略)松下幸之助さんは、一日の終わり、布団に入って、しばらくは、その日の反省にあてよと、よく言っていました。

p79

ちょっとした改善の積み重ねの習慣が、大きな変化となり、人生の成功につながるのだと思います。

悪かったことは次からどうしようか。よかったことはなぜよくなったのかを考えて次回にいかす。

あたりまえで簡単なことですが、毎日それを繰り返すことでとてつもない差が生まれると思います。

蒲団の中で少しだけでもやってみましょう。

方針は命がけで決めろ

方針は、命懸けで決めるべきことやな

「わしは、今まで長い間経営に携わってきたけど方針というものをいつも明確にしてきたな。

p244

経営者にとって重い言葉だと思います。社員は社長の方針に向かって動きます。方針は明確でなければ社員は一致団結して、進むことはできません。誤った方針に向かい続けてしまえば、会社と社員の生活を守ることはできません。

社員やその家族たちの命を預かっているといっても過言ではないので、経営者は方針を明確に決めなければならないのですね。

自分の人生の方針も同様だと思います。

おわりに

1テーマあたりが短く、目次を見て気になったところを読むというやり方が向いています。

内容もコンパクトにまとまっていていいと思いました。刺さって記憶に残る部分とそうでない部分がありました。日々気になることろは自分の状況によって変わります。たまにパラパラと読み返してみるといいと思います。

『永守流 経営とお金の原則』/永守重信 経営するならお金の勉強は必須科目です【読書感想文】

はじめに

日本電産の創業者にして、ソフトバンクの社外取締役も務めていた、永守重信さんの著書です。

経営をする上では永守さんの本は一度は読んだほうがいいと思います。

こんな人におすすめ

経営者、経営者を目指す方、先に準ずる管理職、銀行員、会計事務所職員等

心に残った2ポイント

1.資金回収までして初めて売上

マーケティングには資金の回収まで含まれている。そう考えることが大切で、営業パーソンにもそうした教育が欠かせない。いくら数に売り上げが立つからといって、回収状況が悪いところとは商売をしてはいけない。

p26

会社が倒産するときは、赤字になった時でも、売り上げが下がった時でもなくキャッシュがなくなった時です。そのため、売り上げが上がって利益が出ても売掛金の回収ができず、費用のほうが早く支払いがあり、キャッシュが回らなくなる。そうすると、借り入れの返済、給与未払等になってしまうということはよくある話です。売り上げが上がるときは事前にキャッシュフローの計画を立てる必要があります。

経営者からしたら当然の話ですが、売り上げをあげることが最大の使命と思っているマーケティング担当者にはこれを教育しなければいけないということですね。

2.隠れコストに気づけ!

もらったものだといっても、この植木に毎日水をやらないといけない。この植木が枯れたときには捨てに行く必要がある。それはだれがやるのか。そんな無駄なことをしていたら、日本電産はいつまでたっても京セラを追い越せないよ。

p58

永守さん以上に経営者のお手本とされることが多い、京セラ創業者、稲盛和夫さんの言葉です。

永守さんが植木がなぜ置いてあるのかと聞かれた際に、買ったものではないと説明したところ、このように返されたようです。さすが厳しいです。1円コストを削れば、1円利益が増える。ですね。

ふと立ち止まって会社にあるすべてのものに隠れコストがないかを考えてみる必要がありますね。

基本モノがあれば、その分他のものがおけなかったり、管理の手間が増えてコストが必ずかかっています。

話は変わりますが、従業員も自分にかかっている隠れコストには敏感である必要があると思います。従業員はいるだけで、家賃÷人数の家賃、福利厚生費の会社負担分等々を考えると自分が給与+いくらで会社にとって黒字社員化がわかると思います。

赤字は罪

赤字は罪である。私は社内外でこう公言してきた。多くの人が働き、金融機関にもお金を出してもらって事業を行う。株主もいる。それでありながら利益が出せずに、税金も払わないというのは許されないのである。

p53

厳しい言葉ですが、裏を返せば周りの方への感謝と責任を感じて経営をしているのだと感じます。

終わりに

会社を経営している、したいという方はぜひ読んだほうがいいと思います。

実績を出している人の言葉は厳しくて重いです。