Newsweek 2022.9.27 AIに意識がある!?

気になった記事

ボクのAIには感情と魂がある

元グールのエンジニア ブレーク・リモインはグーグルが開発した対話アプリ用チャットボット「LaMDA」に知覚があるという見解を明らかにした。

らしいです。

知覚、感情の定義が難しい時代になってきます。ロボットと人権の問題はSFでは昔から語られてきたテーマです。

知覚があるかということは結局は、相対した側の判断になると思います。

同じような受け答えをされても、知覚があるかないかは相手の判断によります。

ただ、本当に人間と区別できない、感情があるような受け答えができるAIがすでに生まれているのだと思います。

AIライティングというツールもあるようですので、私たちが普段読んでいるネットの記事もAIが作っている。。という時代も近いのかもしれませんね。

情報のインプット、集計、アウトプットはどんどん自動化していくので、自分の頭で考えて、AIを使って、新たな価値のあるものを作っていくことにしか価値がなくなっていくのかもしれませんね。

『「価格上昇」時代のマーケティング』/小阪裕司【読書感想文】 値上げは悪ではない!

はじめに

日本は長い間デフレで、安いこそ正義といわんばかりに、低価格(とうたって)商品サービスを提供する会社が目立っていました。ユニクロ、マクドナルド、百円均一ショップ等々。ここ最近物価高が騒がれていて、同じような戦略ではとても生き残れなくなってきています。

もともと、低価格戦略は大企業の戦略だと思っています。そこへきて働き方改革で、サービス残業利益を上げる会社なんかも淘汰されていくはずです。

とにかく、経営者にとって値上げは大きなテーマになっています。

そんな「価格上昇」時代にどのように対応していくかをを事例を交えてかいています。

こんな人におすすめ

・経営者、それに準する立場にいる人

気になったポイント抜粋

商売の本質とは。。。

いいものを「高く」売ることは、商売の本質ではないのか。
安くしなくては買ってくれないというのは、自分たちが扱っているものに関して「安さしか価力ない、と言っているようなものではないのか

p5

ここだけ抜粋するとあまりに端的過ぎますが、商売は相手が欲するものを売ることで、それには適切なお金をいただく必要があります。

過当競争の中で安く売ることで差別化を図るというゲームに巻き込まれず、たんたんといいものを提供して選択してもらうということがこれからの時代は重要なのだと思います。

生まれたころから、娯楽も物もあふれている人たちが世の中の中心になってくる現代では、たくさんのものを安く手に入れるというよりは、いいものをそれなりの値段で購入し豊かに過ごすという考え方に時代が変わってきているのだと思います。

なぜ買う必要があるのかを伝える

今度のチラシは、「補聴器を使うことの価値」”
を伝えることを意識し、今回相談会に来てほしい客層にわかるように「聴こえてないのに
愛想笑いをしたり、会合で二度聞きする回数が増えたり、そんなときは補聴器が有幼」な
どと具体的に訴求。商品についてはさらっと「様々な補聴器を取り揃えておりますとだけ
で、ほば訴求なし。値引きは取りやめた

p70

ドラッガーにおける顧客の創造です。何となくあったら便利なものが安く買えますよ。という宣伝ではなく。あることでこれだけメリットがありますよ。生活が豊かになりますよ。ということを具体的に宣伝して、必要性を強く感じている顧客を作り出すことで、値引きをしなくても買ってもらえるということです。

いいものを作るとそれだけで、勝手にお客様が集まり、相応の値段を出してくれるというのはあり得ません。

売ろうとしているものが、どんな目的で作られて、どれだけ必要なものかをまず第一に伝えないと、そもそもいいものでも売れません。

必要性がわかった後に、これがどれだけいいものかを伝えるという流れになります。

値上げで優良顧客を絞り込む

値上げは自社にとって優良顧客を絞り込むチャンスでもある。

p132

値上げしてもついてきてくれるお客様は、商品サービスの必要性、その製品の良さを分かっている人です、その人向けに商売をして、対して必要としていない人は切り捨てるということです。

優良な顧客は他の優良な顧客を連れてきてくれます。

また、いい従業員も作られます。

自分が行った仕事で喜んでくれることは仕事の一番のやりがいであり、それを経験できると従業員は勝手に仕事のやる気を出してどんどん効率を上げてくれます。

終わりに

当然ですが、値上げしていくためには良い商品サービスを作らなければいけません。こつこつといい商品サービスを作り上げたうえで値上げをしていかないと誰もお客様はついてきてくれません。

ただ、日本人はまじめな気質のため、従業員レベルではとてもいいサービスを手依拠している場合が多いと思います。接客態度や気遣いなど。そこに価値をつけて値上げをするのは経営者の仕事です

また、生活者としてはやはり値上げは悩ましい問題です。

それなりのものを手に入れたかったら、稼ぐか節約しなければいけないということですね。

行動に移すこと

自分の仕事で値上げできるものがないかを考えて値上げを提案する

自分の支出を見直す

長年の読書ブログで編み出した!読んだ内容を忘れない読書記録の方法【時短】

はじめに

読書ブログを作るにあたって、読んだ内容、気にとまったポイントを記録に残す方法は、結構重要です。

専業でブログを書いていれば読書→ブログ投稿まで一続きにできるかもしれませんが、

サラリーマンをしている私は、読むのに早くて1週間、1か月以上かかることもあります。

そこで、いろいろ試して、読書からブログ投稿までが簡単かつ忘れないという方法を消化ししたいと思います。

記録

まずは、気になったポイントの記録です。結論下記のとおりです。

  1. 気になったポイントのページに付箋を貼る
  2. 読み終わったら表紙と付箋のページをスマホで撮影
  3. その画像をGooglekeepに保存

付箋は何でもいいですが、100均で十分で、1行ごとにピンポイントに貼れるものがおすすめ。自宅で読むときはマーカーペンでより分かりやすくすることもありますが、やらなくてもいいと思います。

スマホの撮影はCAM SCANNERというアプリを使っています。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.intsig.camscanner&hl=ja&gl=US

これが特別いいかはわかりませんが、十分だと思います。適当に撮影しても、ページ以外の背景の切り取り、台形補正をしてくれるので重宝しています。また、撮影したものはアルバム化できて、そのアルバムごと、シェアボタンで、keepにアップロードできます。その際、タイトル、タグ付けまでできるので、必要な機能は十分にそろっています。ほかのメモアプリを使っている人はOneNote等にもアップロードできます。

それまでは、普通に撮影して、手動でトリミングと台形補正をしていました。。。。だいぶ時短です。

小さな注意点としては

撮影時はページ全体を入れること。前後の文脈やページ数も記録に残すためです。

撮影時は白色の明かりもとで撮影すること。オレンジ系のライトだと後で見にくいです。

引用

私のブログでは、気になったポイントの引用があります。

そちらは、keepの機能で、画像テキスト化できます。keepの画像をタップして、右上のメニューから画像のテキストを抽出です。PCでやりたい場合は、OneNoteでもできます。画像をアップロードして、右クリック→代替テキストで。

これを使うまでは手打ち。。。これはこれで頭に残っていたのかもしれませんが。時間がかかかっていました。

感想

引用が終わったら、撮影した画像のkeepをサブディスプレイに表示しながら、感想を書いていきます。

読みながら思ったことは本来、その場で書き留めればいいのですが、私はこちらをやっておらず、上記の記録した画像を再度見て、そこで感想を書いています。記録した場所さえ残っていれば感想は自然と思い出されるということが理由です。

仮に忘れたとしても忘れる程度の内容だったっということで割り切っています。

どうしても、覚えておきたい内容は単体でブログネタになるので、別途keepメモのブログネタリストに追加しています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

始めた当初は、ドッグイヤー、鉛筆で線引き、書見台に本をセットして、それを手打ち引用という恐ろしくローテクで時間と労力のかかる方法を使っていました。

大学生で時間があったので特に不満はなかったのですが、もっと早く工夫すればよかった思っています。

今回紹介した、CAM SCANNERとGooglekeepは書類の電子化、TODOリストしても使っており、生活においても重要なツールとなっています。

Googlekeepはタグ付けもできるので、読書タグを作って、適当に読み返したりすることも簡単です。

細かいツールの便利なところの紹介はまた別の記事で。

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週刊東洋経済 2022.9.10【読書感想文】ゼネコン

はじめに

メインテーマはゼネコンの今後についでてす。かなりのページを割かれていて、業界が再編、売り上げ構造の変更など、建設業界も構造が変わろうとしていることがわかりました。

気になったところ抜粋

モデルは、現実世界の縮図だ。縮図を作るに当たって、枝葉末節は排除する。もし離散時間モデルで現実を
十分、うまくとらえられるならば、それでよしとするのが、一流の理論家のたしなみである。

p87

鎌田雄一郎さんのゲーム理論の説明の一部です。

ゲーム理論の話ですが、ここだけ抜粋しても内容は不明化と思いますが、目的の機能を得るために、枝葉末節を排除するという考え方、仕事でも人勢にも役に立ちそうな言葉だと思います。

ハンドメイドで稼ぎたくなったら読む本/bon bon cherry ハイジ【読書感想文】  ハンドメイドで稼ぐなら趣味の延長を捨てろ!

はじめに

私自身はモノづくりの能力は低いのですが、私の周りには、絵がうまかったり、モノを作ったリデザインするのが好きな人がいます。作ったものを見るたびに、これで人を喜ばせて、お金をいただければよりやりがいが出てくるのではないかと思っていました。

私自身は、お金を稼ぐプロセスが好きで、本専業せどり、家電フィギュアおもちゃせどり、ブログ、クラウドワークス、植物の繁殖販売、生物の繁殖販売、youtubeをやってみたりしました。

今は、どうにかその知り合いたちをやる気にさせて、私はサポートする形でモノづくりを稼ぎに帰る法王を知りたくて、この本を購入しました。

思った以上に、熱く厳しい内容でした。

こんな人におすすめ

モノ作りが好きな人

何かを作って在宅でお金を稼ぎたい人

たくさんの人を喜ばせいたい人

気になったポイント抜粋

ブランド名は適当につけるな

お客様に気づいてもらい、知ってもらって覚えてもらう。人づてに「こんなブランド知ってる?」と口にしてもらい、おもしろいよね、すごいよね? と話題にしてもらう。ですから 「音の響きがかわいい」 とか 「愛犬の名前からとりました」なんて安直につけるものではないのです。

p41

内容もさることながら、この本の温度をよく表していると思いました。

稼ぐからには趣味の延長という考えは捨てて、売れて稼げることにフォーカスする必要があります。

なので、読めないなんて論外で、覚えにくい、意味が分からないということも避けて法がいいようです。

現代では検索性も重要で、例えばクマ工房など。単純すぐぎて、せっかくブランド名を覚えてもらっても検索からたどり着かないなんということになってしまいます。

芸人のオリエンタルラジオはコンビ名を考える際に、検索してヒットしないものを選んだそうです。オリエンタルもラジオも聞きなじみのあるので覚えやすい言葉ですが、組み合わせたオリエンタルラジオはユニークだったようです。

いいものだからって売れるとは限らない

クリエイターが陥りやすい間違いの1つに、「良いものを作れば「売れる」という概念があります。 確かに多くのクリエイターは、品質にも価格にもこだわり、 とても良いものを製作しています。けれど、「良い商品やサービスだから売れる」とは限らないのがマーケティングの世界です。

p52

モノがあふれる現代では、商品力だけでモノを売るのはほぼ不可能です。需要があるものについては必ず、競合が出てきます。

そこで、販売力をつける必要があります。ネット上、リアル含めると売り方は無数にありますので、その中から自分に合ったものをやってみる。販売の差別化のためにはお金をかける必要がある場合もあります。無料ということはそれだけ手間や工夫をかけなければいけないということになります。なので、製作費、販売費はケチってはいけない、かけるお金がないなら相当な時間や知恵を使う必要があるかと思います。

売るなら自信と戦略を持って

私がクライアントさんに口を酸っぱくして繰り返し強調していることがあります。それは、「とりあえず販売」 というスタンスはやめましょう、ということ。「とりあえず販売してみよう」「とりあえずお客様の反応を見てみよう」をやる人は、 安い価格で売り始めます。

p137

稼ぐと決めたら、趣味の延長は捨てるべきです。そして、ハンドメイドは作る数に限界があるので、売るからには自信のある商品を。そして、売るための戦略を立てて売るべきです。

戦略とは、どういったターゲットに向けて何を売るかです。ターゲットの選択が正しく、品質があれば、稼げる相応の値段をつけても買ってもらえます。逆を言えば、稼げる相応の値段で買ってもらえないような場合は、ターゲットを間違っている。または、品質が悪いということになるかと思います。

おわりに

ハンドメイドで稼ぐための方法論的な内容のみかと思いましたが、稼ぐための覚悟が必要なことを教えてくれる本でした。

もちろん具体的な技術も載っていますが、とにかく根本は稼ぐことにフォーカスしています。そのため稼ぐためにはこういう理由で、こういう方法をとったがいいという論法です。

楽しく作って売って稼げたらいいよねと思っていたので、心を入れ替えました。

もし、売りたいという人が出てきた際は、全力で稼ぐにフォーカスを当ててサポートしたいと思います。

行動に移すこと

  • 稼ぐためには簡単な気持ちでうまくいかないと伝える。
  • ハンドメイドの販売サイト、広告の方法を調べる。

AI分析でわかったトップ5%の習慣/越川慎司 【読書感想文】 働き改革時代の指南書です。

はじめに

できるビジネスマンは・・・系の本ですが、AI分析という文言にひかれて買いました。

おおむね同種の本と共通する部分もあります。ただ、昨今は働き方改革のために時間をかけずに成果を上げなければいけない。パワハラ、○○ハラ等も気にかけなければいけないということで、より知恵を働かせて働かなければいけない時代だと思います。そんなな時代にも対応した内容にもなっていると思います。

著者は米マイクロソフトの役員を経て独立。現在は働き方改革に関する会社を経営されています。働き方改革コンサルタントという肩書のようです。

こんな人におすすめ

もっと稼ぎたい人

仕事もプライベートも両立させたい人

仕事に追われていっぱいいっぱいの人

気になったポイント抜粋

好意の返報性

人に何か施しを受けたとき、お返しをしな ければいけないという気持ちになることを「返報性の原理」といいます。

p24

仕事をするうえで人との協力は不可欠です。他の人と協力して補い合い、成長していく必要があります。

そのうえで、不得意なことは頼り、得意なことは頼られるということは重要です。

案外、得意なことで頼られるのは結果時間を割くことになっても嫌がられません。がよりスムーズに頼れる関係性にするためには自分が得意なことで困っていることを助けてあげる。そうすると、心理的に何かを返さなければいけないとなるので、より助けてもらいやすくなるそうです。

人をうまく動かすことは仕事をするうえで必須のスキルだと思います。

松下幸之助さんは、わからないことは何でも若手に聞いていたといいます。

レスポンスの早さでチームをスピードアップ

「5%社員」は、報連相(報告・連絡・相談)を怠ることはありません。69また、相手が連絡した際にもレスポンスが早く返ってくるケースが多いです。

p69

やはり人との関わりが重要で、ほかの人と一緒に仕事をしている場合、自分の仕事よりも相手の仕事を助けてあげたほうが結果的に全体が早く進むということがあると思います。

特に部下に作業を依頼している場合は、その作業をいかにスムーズに終わらせて別の作業を振るかということが重要です。作業をしてもらえばどんどん習熟しより助けてもらえるようになります。

そのうえで避けたいことは、作業を止めてしまうことです。確認事項、チェック待ち等で作業が止まってしまうことは大変なロスですので、自分の作業を止めてでも他人の作業の滞りをほぐしてあげることは重要です。

そのためには、報告や疑問点を簡潔にしてもらうようなフォーマット、連絡ツールも電話、メール、チャット等を使い分ける必要があると思います。

日曜日の憂鬱は金曜日に断つ

「5%社員」は定期的な内省によって、さらに効率を高めていこうとします。 その内省は金曜日の午後に行われることが多いことがわかりました。今週1週間を振り 返って、出した成果と無駄な作業を見つけ出して、次の行動につなげようとするのです。 そのため、来週以降に実施する改善タスクをメモに取っています。

p195

月曜日に憂鬱なのは、仕事からいったんは慣れて何となく内容のわからない不安があるからだそうです。月曜日の朝から明確な作業、問題点を金曜日の夕方にまとめておいて、スタートダッシュを切れるように準備しておくことで、充実した週末を送ることができるようです。

確かに、不安なことをあいまいなままに残して週末を迎えると金曜日の夜から何となく週末を楽しめないことが多いです。

終わりに

私が抜粋した部分は、人とのかかわりに関する部分が多いですが、内容的にそれに偏っているわけではありません。

私の今の悩みが間接的にあぶりだされて気がします。部下への死後の振り方、教育についてはもっと勉強していかなければいけないと思いました。

この本を読んで、気になったポイントは自分が解決したいと思っているポイントかもしれないので、この本の内容を実行+深堀↓本を読んでみるといいと思います。

この本を読んで実行すること

即レスポンス、即できないときはいつ返すかだけでも返す。

金曜日に次の週の作業を決める。

『松下幸之助はなぜい成功したのか』/江口克彦【読書感想文】 経営の神様の秘書が語る成功の秘訣

はじめに

経営の神様といわれる松下幸之助の秘書であり、PHP総合研究所の社長の江口克彦氏が、身近で見てきた成功の秘訣を語っています。

各章の題名に要約内容、中身にエピソードという読みやすい構成になっています。

題名をみて気になるものから読んでもいいと思います。

こんな人におすすめ

経営者、経営者を目指す人

心に残った3ポイント

素直に教えを乞う謙虚な姿勢が大事

衆知を集めない人はあかん

松下幸之助さんは、人によく、ものを尋ねていました。

p46

松下幸之助さんは、年下でも、立場が下の人でも、ものを尋ねていたようです。

年齢が下でも、経験がなくてもある分野では必ず自分より詳しいということはあるはずです。

そういう時に素直に耳を傾けられるか。重要なことだと思います。

そういう素直で話を聞いてくれる人のもとにはいい情報が自然と入ってくるものだと思います。

寝る前に、反省し、どうすればよかったか考えよう

反省する人はきっと成功するな
(中略)松下幸之助さんは、一日の終わり、布団に入って、しばらくは、その日の反省にあてよと、よく言っていました。

p79

ちょっとした改善の積み重ねの習慣が、大きな変化となり、人生の成功につながるのだと思います。

悪かったことは次からどうしようか。よかったことはなぜよくなったのかを考えて次回にいかす。

あたりまえで簡単なことですが、毎日それを繰り返すことでとてつもない差が生まれると思います。

蒲団の中で少しだけでもやってみましょう。

方針は命がけで決めろ

方針は、命懸けで決めるべきことやな

「わしは、今まで長い間経営に携わってきたけど方針というものをいつも明確にしてきたな。

p244

経営者にとって重い言葉だと思います。社員は社長の方針に向かって動きます。方針は明確でなければ社員は一致団結して、進むことはできません。誤った方針に向かい続けてしまえば、会社と社員の生活を守ることはできません。

社員やその家族たちの命を預かっているといっても過言ではないので、経営者は方針を明確に決めなければならないのですね。

自分の人生の方針も同様だと思います。

おわりに

1テーマあたりが短く、目次を見て気になったところを読むというやり方が向いています。

内容もコンパクトにまとまっていていいと思いました。刺さって記憶に残る部分とそうでない部分がありました。日々気になることろは自分の状況によって変わります。たまにパラパラと読み返してみるといいと思います。

『永守流 経営とお金の原則』/永守重信 経営するならお金の勉強は必須科目です【読書感想文】

はじめに

日本電産の創業者にして、ソフトバンクの社外取締役も務めていた、永守重信さんの著書です。

経営をする上では永守さんの本は一度は読んだほうがいいと思います。

こんな人におすすめ

経営者、経営者を目指す方、先に準ずる管理職、銀行員、会計事務所職員等

心に残った2ポイント

1.資金回収までして初めて売上

マーケティングには資金の回収まで含まれている。そう考えることが大切で、営業パーソンにもそうした教育が欠かせない。いくら数に売り上げが立つからといって、回収状況が悪いところとは商売をしてはいけない。

p26

会社が倒産するときは、赤字になった時でも、売り上げが下がった時でもなくキャッシュがなくなった時です。そのため、売り上げが上がって利益が出ても売掛金の回収ができず、費用のほうが早く支払いがあり、キャッシュが回らなくなる。そうすると、借り入れの返済、給与未払等になってしまうということはよくある話です。売り上げが上がるときは事前にキャッシュフローの計画を立てる必要があります。

経営者からしたら当然の話ですが、売り上げをあげることが最大の使命と思っているマーケティング担当者にはこれを教育しなければいけないということですね。

2.隠れコストに気づけ!

もらったものだといっても、この植木に毎日水をやらないといけない。この植木が枯れたときには捨てに行く必要がある。それはだれがやるのか。そんな無駄なことをしていたら、日本電産はいつまでたっても京セラを追い越せないよ。

p58

永守さん以上に経営者のお手本とされることが多い、京セラ創業者、稲盛和夫さんの言葉です。

永守さんが植木がなぜ置いてあるのかと聞かれた際に、買ったものではないと説明したところ、このように返されたようです。さすが厳しいです。1円コストを削れば、1円利益が増える。ですね。

ふと立ち止まって会社にあるすべてのものに隠れコストがないかを考えてみる必要がありますね。

基本モノがあれば、その分他のものがおけなかったり、管理の手間が増えてコストが必ずかかっています。

話は変わりますが、従業員も自分にかかっている隠れコストには敏感である必要があると思います。従業員はいるだけで、家賃÷人数の家賃、福利厚生費の会社負担分等々を考えると自分が給与+いくらで会社にとって黒字社員化がわかると思います。

赤字は罪

赤字は罪である。私は社内外でこう公言してきた。多くの人が働き、金融機関にもお金を出してもらって事業を行う。株主もいる。それでありながら利益が出せずに、税金も払わないというのは許されないのである。

p53

厳しい言葉ですが、裏を返せば周りの方への感謝と責任を感じて経営をしているのだと感じます。

終わりに

会社を経営している、したいという方はぜひ読んだほうがいいと思います。

実績を出している人の言葉は厳しくて重いです。

マンガ 老荘の思想 老荘思想のエピソードをマンガで読んでみよう

はじめに

孔子などの儒家に相対して、時流に流されず、超然として心穏やかに生きることを説いた老荘思想。高校生のころから興味がありかいつまんで読んだりしていました。ただ、荘子は分厚い文庫で4冊(岩波文庫版)あります。かいつまんでどんな内容なのかを知りたくて読みました。

こんな人におすすめ

  • 老荘思想の内容をかいつまんで知りたい方
  • 普段と違う視点の思想を得てみたい方

記憶に残った3か所抜粋

「太上ハ、下コレヲアルヲ知ル。ソノ次ハ、親ミテコレヲ誉ム。ソノ次ハ、コレヲ畏ル。ソノ次ハ、コレヲ侮ル。」

順番に、優れた君主から、そうでない君主の特徴を並べています。もっともすぐれた君主は存在さえ忘れている。ということです。孫子の戦う前に勝敗が決まっていると似ていると思います。優れた君主は君主が何もしなくても問題ないような状態にする。自分たちだでうまくいくように仕組みを作って、問題外起きる前に解決されるので、君主が力を使って解決したり、強制的に解決したりする必要がないということだと思います。確かに、組織運営の上でも理想のかたちかもしれません。

筌を忘れる-得魚忘筌

得魚忘筌は一般的には、利益を得てしまったらそれを得るために役に立ったものを忘れてしまうということへの戒めです。この本のマンガでは、そこから発展して、言語は意思を伝える手段であり意思が伝われば言語は捨ててもいいということを紹介しています。

確かに、言葉は伝わることが最優先でどのような形でも伝わればいいので、多少のいい間違いやおかしな形式だったとしても、伝わるよな方法を用いればいいと思います。うまくまとめる、文章力がなければ、箇条書きやかっこ書きなどを活用してとにかく伝わるように工夫をしたほうがいいということかと思います。

地位と名誉

君子が賢人を重く用いようとすれば、用いてもらおうと自分を賢人だとアピールして時には他人を蹴落として自分の優位を証明するような人が出てきます。珍しいものがあれば人は盗み心を持ってしまいます。

聖人のおこなう政治とは、人民の心を浄化し、充足させ、かられの欲望を弱めることによって人民の体と精神を強くする。

私の理想とする社会まさに上記の社会だと思います。現代では人はお金を求め、珍しいものを求め、地位と名誉を求めてることがよいとされているかと思います。

何か争いが起きているときは、それが物理的な損得なのか、精神的なものなのかは別として、利害が相対してしまっているのだと思います。なので、その価値観自体を変えてあげるという解決があります。

おわりに

現代の儒教的な思想から続く、徳をもって人民を治めるというある意味上から目線のような視点とは相対して、徳なんてものはないというくらいの勢いです。

最上の政治は人々の欲望を抑制して存在を知られなくても治められる状態と書いてありますが、具体的にはどうすればいいのかはわかりません。ある意味理想のみが書いてあるかのようにも見えます。ただ、理想的な状態をイメージしてそれに近づけていくというのは重要ですし、今もっている考えと全く違った視点を持てるという意味では、老荘思想を学ぶことはとても有意義だと思います。全文はなかなか読めませんが、かいつまんで内容を知るにはいい本だと思います。

名棋士100の言葉 困難に打ち勝つための処方箋/椎名龍一 の感想

はじめに

私は将棋が好きです。幼稚園の頃から将棋をやっている割にははまることもなく、いわゆる、見るだけの将棋ファン「見る将」です。プロ将棋の動向と特徴的なプロたちのキャラクターが好きでした。

名言集は仕事上などでも適切な時に引用できると、効果的に話に説得力を持たせることができると思います。

どんな物事も極めると行きつく考えは似通ってくるようで、内容としてはどんな名言集でも同じような感じになると思います。

なので、例えばサッカーが好きならサッカー選手の名言集を読むのはとても楽しいですし役立つと思います。

こんな人におすすめ

・将棋が好き

・将棋棋士が好き

・将棋棋士がかっこいいと思う

記憶に残った3か所抜粋

勝負はその前についている/升田幸三

孫子の兵法でも同じような事柄が言われてたような気がしますが、戦争や仕事上でも同じような話です。相手を分析して、自分を分析して必要な戦略を選べば勝てる。それでも準備が間に合わなければ、負けることがわかっているということになるかと思います。将棋の場合は、勝ち進んでいけば実力的にかなわない相手と戦うこともあるのかもしれませんが、日常生活や仕事では誰かに任せたり避けるということもできるので、活用に準備する、負ける戦いは避けるというのが必要だと思います。

時間は持って帰れない/森内俊之

羽生善治世代さんの一人であり羽生善治さんよりも早く、永世名人の資格を得た森内俊之さんです。

将棋には持ち時間というものがあり、極限の世界で1秒を惜しんで勝負している将棋棋士が言うと言葉の重みが違います。

3年後に勝てる稽古をしなさい/勝浦修

小手先で目の前に役立つがすぐに身につく知識や技術と成長させるのに時間がかかるが、ずっと役立つ知識だったら後者を選んだほうが長期的にはいいかと思います。ただ、時間がかかるものがいい知識や技術だということではないので注意が必要だと思います。

また、現実には特に仕事上では小手先で乗り切るということもあるので、両者バランスよく選択して習得していく必要あるかと思います。

おわりに

好きな物事のプロが言っている言葉はそのキャラクターと紐づけて想像すると面白いです。他にも面白い名言がたくさんあるので、ぜひ読んでいただきたいです。