はじめに
経営の神様といわれる松下幸之助の秘書であり、PHP総合研究所の社長の江口克彦氏が、身近で見てきた成功の秘訣を語っています。
各章の題名に要約内容、中身にエピソードという読みやすい構成になっています。
題名をみて気になるものから読んでもいいと思います。
こんな人におすすめ
経営者、経営者を目指す人
心に残った3ポイント
素直に教えを乞う謙虚な姿勢が大事
衆知を集めない人はあかん
松下幸之助さんは、人によく、ものを尋ねていました。
p46
松下幸之助さんは、年下でも、立場が下の人でも、ものを尋ねていたようです。
年齢が下でも、経験がなくてもある分野では必ず自分より詳しいということはあるはずです。
そういう時に素直に耳を傾けられるか。重要なことだと思います。
そういう素直で話を聞いてくれる人のもとにはいい情報が自然と入ってくるものだと思います。
寝る前に、反省し、どうすればよかったか考えよう
反省する人はきっと成功するな
p79
(中略)松下幸之助さんは、一日の終わり、布団に入って、しばらくは、その日の反省にあてよと、よく言っていました。
ちょっとした改善の積み重ねの習慣が、大きな変化となり、人生の成功につながるのだと思います。
悪かったことは次からどうしようか。よかったことはなぜよくなったのかを考えて次回にいかす。
あたりまえで簡単なことですが、毎日それを繰り返すことでとてつもない差が生まれると思います。
蒲団の中で少しだけでもやってみましょう。
方針は命がけで決めろ
方針は、命懸けで決めるべきことやな
「わしは、今まで長い間経営に携わってきたけど方針というものをいつも明確にしてきたな。
p244
経営者にとって重い言葉だと思います。社員は社長の方針に向かって動きます。方針は明確でなければ社員は一致団結して、進むことはできません。誤った方針に向かい続けてしまえば、会社と社員の生活を守ることはできません。
社員やその家族たちの命を預かっているといっても過言ではないので、経営者は方針を明確に決めなければならないのですね。
自分の人生の方針も同様だと思います。
おわりに
1テーマあたりが短く、目次を見て気になったところを読むというやり方が向いています。
内容もコンパクトにまとまっていていいと思いました。刺さって記憶に残る部分とそうでない部分がありました。日々気になることろは自分の状況によって変わります。たまにパラパラと読み返してみるといいと思います。