『「価格上昇」時代のマーケティング』/小阪裕司【読書感想文】 値上げは悪ではない!

はじめに

日本は長い間デフレで、安いこそ正義といわんばかりに、低価格(とうたって)商品サービスを提供する会社が目立っていました。ユニクロ、マクドナルド、百円均一ショップ等々。ここ最近物価高が騒がれていて、同じような戦略ではとても生き残れなくなってきています。

もともと、低価格戦略は大企業の戦略だと思っています。そこへきて働き方改革で、サービス残業利益を上げる会社なんかも淘汰されていくはずです。

とにかく、経営者にとって値上げは大きなテーマになっています。

そんな「価格上昇」時代にどのように対応していくかをを事例を交えてかいています。

こんな人におすすめ

・経営者、それに準する立場にいる人

気になったポイント抜粋

商売の本質とは。。。

いいものを「高く」売ることは、商売の本質ではないのか。
安くしなくては買ってくれないというのは、自分たちが扱っているものに関して「安さしか価力ない、と言っているようなものではないのか

p5

ここだけ抜粋するとあまりに端的過ぎますが、商売は相手が欲するものを売ることで、それには適切なお金をいただく必要があります。

過当競争の中で安く売ることで差別化を図るというゲームに巻き込まれず、たんたんといいものを提供して選択してもらうということがこれからの時代は重要なのだと思います。

生まれたころから、娯楽も物もあふれている人たちが世の中の中心になってくる現代では、たくさんのものを安く手に入れるというよりは、いいものをそれなりの値段で購入し豊かに過ごすという考え方に時代が変わってきているのだと思います。

なぜ買う必要があるのかを伝える

今度のチラシは、「補聴器を使うことの価値」”
を伝えることを意識し、今回相談会に来てほしい客層にわかるように「聴こえてないのに
愛想笑いをしたり、会合で二度聞きする回数が増えたり、そんなときは補聴器が有幼」な
どと具体的に訴求。商品についてはさらっと「様々な補聴器を取り揃えておりますとだけ
で、ほば訴求なし。値引きは取りやめた

p70

ドラッガーにおける顧客の創造です。何となくあったら便利なものが安く買えますよ。という宣伝ではなく。あることでこれだけメリットがありますよ。生活が豊かになりますよ。ということを具体的に宣伝して、必要性を強く感じている顧客を作り出すことで、値引きをしなくても買ってもらえるということです。

いいものを作るとそれだけで、勝手にお客様が集まり、相応の値段を出してくれるというのはあり得ません。

売ろうとしているものが、どんな目的で作られて、どれだけ必要なものかをまず第一に伝えないと、そもそもいいものでも売れません。

必要性がわかった後に、これがどれだけいいものかを伝えるという流れになります。

値上げで優良顧客を絞り込む

値上げは自社にとって優良顧客を絞り込むチャンスでもある。

p132

値上げしてもついてきてくれるお客様は、商品サービスの必要性、その製品の良さを分かっている人です、その人向けに商売をして、対して必要としていない人は切り捨てるということです。

優良な顧客は他の優良な顧客を連れてきてくれます。

また、いい従業員も作られます。

自分が行った仕事で喜んでくれることは仕事の一番のやりがいであり、それを経験できると従業員は勝手に仕事のやる気を出してどんどん効率を上げてくれます。

終わりに

当然ですが、値上げしていくためには良い商品サービスを作らなければいけません。こつこつといい商品サービスを作り上げたうえで値上げをしていかないと誰もお客様はついてきてくれません。

ただ、日本人はまじめな気質のため、従業員レベルではとてもいいサービスを手依拠している場合が多いと思います。接客態度や気遣いなど。そこに価値をつけて値上げをするのは経営者の仕事です

また、生活者としてはやはり値上げは悩ましい問題です。

それなりのものを手に入れたかったら、稼ぐか節約しなければいけないということですね。

行動に移すこと

自分の仕事で値上げできるものがないかを考えて値上げを提案する

自分の支出を見直す

週刊東洋経済 2022.9.10【読書感想文】ゼネコン

はじめに

メインテーマはゼネコンの今後についでてす。かなりのページを割かれていて、業界が再編、売り上げ構造の変更など、建設業界も構造が変わろうとしていることがわかりました。

気になったところ抜粋

モデルは、現実世界の縮図だ。縮図を作るに当たって、枝葉末節は排除する。もし離散時間モデルで現実を
十分、うまくとらえられるならば、それでよしとするのが、一流の理論家のたしなみである。

p87

鎌田雄一郎さんのゲーム理論の説明の一部です。

ゲーム理論の話ですが、ここだけ抜粋しても内容は不明化と思いますが、目的の機能を得るために、枝葉末節を排除するという考え方、仕事でも人勢にも役に立ちそうな言葉だと思います。

PRESIDENT 2022.9.16 瞑想

はじめに

PRESIDENTは常に、ビジネス雑誌としては上位にランクインしている雑誌です。

ターゲットはミドルのビジネスパーソンで、仕事のやり方やそれに紐づく生活の話題がメインです。

今回のメインテーマは瞑想、マインドフルネスです。

こんな人におすすめ

疲れが取れない人

ストレスを常に抱えている人

頭がすっきりしない人

気になったポイント抜粋

叱るのは相手のためではなく自分の快楽を満たしているだけ

あなたが誰かを叱るのは、ほかの誰でもない、あなたが快楽を満たしたいからです。(略)

攻撃する必要がなければ「諭す」「言い聞かせる:でいいわけです。(略)

相手があなたの望んだとおりの反応を見せると、これまたあなたに快感情がもたらされます。心理学用語で「自己効力感」というのですが、「自分の行為には影響力がある」「自分が行動することでよいことが起きた」と思えるのは(それがたとえ誤解だとしても)人間にとってこの上なく心地よい、叱る人にとってのご褒美になるのです。

p96

これらの引用部分は私自身も心にとどめなければいけない言葉だと思います。一度叱りだすとだらだらと叱り続けてしまうこと、またそうされたことはだれしもあると思います。

また、全世界の人に読んでもらいたいです。

こういった心の働きが悪いことではなく、存在して、自分もそうなる可能性があると思うことで、間違った行動を避けられると思います。

別のプラスに働く行動で、このような欲求を満たせばいいわけですので。

おわりに

メインテーマのマインドフルネスはちょっと試してみようと思いますが、抜粋するほどではなかったので、書きませんでしたが、やってみる価値はあると思います。何か考えたりしていないと落ち着かない人は何も考えない、何もしない時間をとってみるのはいいことだと思います。

また、叱ることで快楽を得ているということについては、死ぬまで繰り返し頭に刻み込んでいかなければならないですね。

『松下幸之助はなぜい成功したのか』/江口克彦【読書感想文】 経営の神様の秘書が語る成功の秘訣

はじめに

経営の神様といわれる松下幸之助の秘書であり、PHP総合研究所の社長の江口克彦氏が、身近で見てきた成功の秘訣を語っています。

各章の題名に要約内容、中身にエピソードという読みやすい構成になっています。

題名をみて気になるものから読んでもいいと思います。

こんな人におすすめ

経営者、経営者を目指す人

心に残った3ポイント

素直に教えを乞う謙虚な姿勢が大事

衆知を集めない人はあかん

松下幸之助さんは、人によく、ものを尋ねていました。

p46

松下幸之助さんは、年下でも、立場が下の人でも、ものを尋ねていたようです。

年齢が下でも、経験がなくてもある分野では必ず自分より詳しいということはあるはずです。

そういう時に素直に耳を傾けられるか。重要なことだと思います。

そういう素直で話を聞いてくれる人のもとにはいい情報が自然と入ってくるものだと思います。

寝る前に、反省し、どうすればよかったか考えよう

反省する人はきっと成功するな
(中略)松下幸之助さんは、一日の終わり、布団に入って、しばらくは、その日の反省にあてよと、よく言っていました。

p79

ちょっとした改善の積み重ねの習慣が、大きな変化となり、人生の成功につながるのだと思います。

悪かったことは次からどうしようか。よかったことはなぜよくなったのかを考えて次回にいかす。

あたりまえで簡単なことですが、毎日それを繰り返すことでとてつもない差が生まれると思います。

蒲団の中で少しだけでもやってみましょう。

方針は命がけで決めろ

方針は、命懸けで決めるべきことやな

「わしは、今まで長い間経営に携わってきたけど方針というものをいつも明確にしてきたな。

p244

経営者にとって重い言葉だと思います。社員は社長の方針に向かって動きます。方針は明確でなければ社員は一致団結して、進むことはできません。誤った方針に向かい続けてしまえば、会社と社員の生活を守ることはできません。

社員やその家族たちの命を預かっているといっても過言ではないので、経営者は方針を明確に決めなければならないのですね。

自分の人生の方針も同様だと思います。

おわりに

1テーマあたりが短く、目次を見て気になったところを読むというやり方が向いています。

内容もコンパクトにまとまっていていいと思いました。刺さって記憶に残る部分とそうでない部分がありました。日々気になることろは自分の状況によって変わります。たまにパラパラと読み返してみるといいと思います。

『永守流 経営とお金の原則』/永守重信 経営するならお金の勉強は必須科目です【読書感想文】

はじめに

日本電産の創業者にして、ソフトバンクの社外取締役も務めていた、永守重信さんの著書です。

経営をする上では永守さんの本は一度は読んだほうがいいと思います。

こんな人におすすめ

経営者、経営者を目指す方、先に準ずる管理職、銀行員、会計事務所職員等

心に残った2ポイント

1.資金回収までして初めて売上

マーケティングには資金の回収まで含まれている。そう考えることが大切で、営業パーソンにもそうした教育が欠かせない。いくら数に売り上げが立つからといって、回収状況が悪いところとは商売をしてはいけない。

p26

会社が倒産するときは、赤字になった時でも、売り上げが下がった時でもなくキャッシュがなくなった時です。そのため、売り上げが上がって利益が出ても売掛金の回収ができず、費用のほうが早く支払いがあり、キャッシュが回らなくなる。そうすると、借り入れの返済、給与未払等になってしまうということはよくある話です。売り上げが上がるときは事前にキャッシュフローの計画を立てる必要があります。

経営者からしたら当然の話ですが、売り上げをあげることが最大の使命と思っているマーケティング担当者にはこれを教育しなければいけないということですね。

2.隠れコストに気づけ!

もらったものだといっても、この植木に毎日水をやらないといけない。この植木が枯れたときには捨てに行く必要がある。それはだれがやるのか。そんな無駄なことをしていたら、日本電産はいつまでたっても京セラを追い越せないよ。

p58

永守さん以上に経営者のお手本とされることが多い、京セラ創業者、稲盛和夫さんの言葉です。

永守さんが植木がなぜ置いてあるのかと聞かれた際に、買ったものではないと説明したところ、このように返されたようです。さすが厳しいです。1円コストを削れば、1円利益が増える。ですね。

ふと立ち止まって会社にあるすべてのものに隠れコストがないかを考えてみる必要がありますね。

基本モノがあれば、その分他のものがおけなかったり、管理の手間が増えてコストが必ずかかっています。

話は変わりますが、従業員も自分にかかっている隠れコストには敏感である必要があると思います。従業員はいるだけで、家賃÷人数の家賃、福利厚生費の会社負担分等々を考えると自分が給与+いくらで会社にとって黒字社員化がわかると思います。

赤字は罪

赤字は罪である。私は社内外でこう公言してきた。多くの人が働き、金融機関にもお金を出してもらって事業を行う。株主もいる。それでありながら利益が出せずに、税金も払わないというのは許されないのである。

p53

厳しい言葉ですが、裏を返せば周りの方への感謝と責任を感じて経営をしているのだと感じます。

終わりに

会社を経営している、したいという方はぜひ読んだほうがいいと思います。

実績を出している人の言葉は厳しくて重いです。

話し方入門/D・カーネギーの感想【読書感想文】 人を動かすの著者が語る話し方の極意

はじめに

デール・カーネギーといえば、「人を動かす」。「人を動かす」といえばビジネス書ではの元祖で歴史的名著として知られています。この「話し方入門」は1926年に原型が出版されており、1936年の「人を動かす」よりも前に出版されたものになっています。「人を動かす」よりも、スピーチに特化していますが「人を動かす」の原型が見えます。創元社、市野安雄訳、文庫版で読みました。

こんな人におすすめ

  • 人前で話すのが上手になりたい。人前で話す機会があるが失敗してしまう。
  • 人に話して伝えることが苦手。
  • 何かしてもらいたいときに人にうまく伝えられない。

内容と感想

話す目的を明確にする

およそ話というものは、話し手がそれに気づいている、いないにかかわらず、次に四つのうちどれかを目的にしています。

一、何かをわからせる

二、感銘を与えたり、納得させたりする。

三、行動を起こさせる

四、楽しませる

第10章p241

話す大前提として、何の目的があって話すのか考えることが必要です。このブログは話すではなく書くですが、この本を読んでもらう、本の内容を実践してもらうといった目的があります。話しているうちに、話すことが目的となってしまい、目的を見失ってしまうことがよくあります。初めに明確にして意識して話したり、話す準備をする必要があります。

例えば後輩に注意しているときは、次回に同じミスをしてほしくないのでそのための行動を起こさせることを目的としています。(話しているうちに目的を忘れて、指摘するだけになってしまうこともありますが…)

スピーチの成功は自信から、自信は周到な準備から

自信は周到な準備から

2章タイトル

「戦術は科学であり、計画され考え抜かれたものでなければ成功しない」とはナポレオンの言葉。このことは戦いと同様スピーチについても同様である。

p80

この本の根幹で、これに尽きる。という内容です。スピーチの成功は小手先のテクニックよりも、とにかく準備、周到な準備、練習が必要。

どんなことについてもいえることで、何かをするのに自信をもって行うことは必要で、そのためには準備が必要。自信のない人の言葉はだれも聞いてくれないし、誰も動かせないのだと思います。

一つの文章をは百四回書き直す

言おうとすることを明確に話し、自分の考えを非常に微妙な意味まで表現するするように努力しましょう。(中略)アメリカの女流作家ファニー・ハーストは時には五十回から百回も文章を書き直すことがあると話してくれました。

第12章 p315

書くことを生業とする作家の方でさえ何度も書き直すことがあるということです。そうでない私たちは何度も何度も推敲して、直して、試してみる必要があるのだと思います。話すことは日々繰り返し行っていることなので、毎日振り返ってどういう言い回しにしたらよかったのかということを考えてみる時間を作ってみるのもいいかもしれません。

成功には記憶力が必要

第3章は記憶力の増進についての、技術的な方法が列挙されています。なぜ、記憶力が必要かについて明確には書かれていませんが、スピーチを行うのにメモを見ながら行うわけにはいかないでしょうから、そのために必要ということかと思います。

休みなく反復を続けるという方法は、適切な間隔をとって反復するよりも、同じ成果を上げるのに、時間もエネルギーも二倍必要という事実を明らかにされたのです。

p96

上記はある学者の実験、研究結果に基づく事実です。どんなことに対しても応用できそうなので、記憶しておきたいです。

聴衆に合わせた言い回しが必要

洗練された美しさを求める現代の聴衆は、昔流行したような凝った言い回しにはもはや耐えられないでしょう。

第6章 p135

話す目的が明確になっていて、相手が決まっているのなら、聴衆が聞きやすい話し方にするべきです。私は職業柄、会計の専門用語を専門でない人に話す機会が多いです。その際は、専門用語を省いて例を交えながらわかりやすく話す必要がありますし、同僚と話すときは逆に一言で表せる専門用語を使えるなら使うべきです。


おわりに

話し方入門という内容でしたが、何かを成し遂げるということについて抽象化された方法論が書かれています。とにかく、周到な準備から出てくる自信はどんなことに対しても必要だと思います。自身は他人に対しても、自分自身に対してもよい影響を及すと思います。一つの自信はほかの事柄への自信にもつながると思います。

ビジネス書感想文まとめ

メモの魔力/前田裕二(SHOWROOM社長)【読書感想文】 メモは知的生産のための魔法の道具

はじめに

SHOWROOM の社長である前田裕二さんが書かれたこの本。メモの技術的なやり方の本かと思っていましたが、全く違いました。紙とペンさえあればとりあえず今すぐ実行できる内容なので、読んでみて実行することをお勧めします。早速、私が感じたことを書き連ねていきます。

内容と感想

「記録」ではなく「知的生産」のためのメモを取る p24より

メモに関するビジネス書は何冊か読んでいるかと思いますが、すべて記録のためのもので、どのようにすれば効率的にわかりやすくメモを取ることができるかという内容だったと思いますし、私もメモにそれ以上の目的を求めていませんでした。

しかし、この本ではメモは記録ではなくそれ自体で知的生産を行うためのものとして書かれています。実際具体的なメモの書き方については1章で書かれているだけで、大半はその目的や考え方について書かれています。

メモというものに新たな価値を見出すことができ、早速やってみたいと思いました。

「ファクト→抽象化→転用」という最強のフレームワーク p46より

具体的な方法は、①ファクト(事実)を書く→②それを抽象化する→③転用できるアイディアを考えるとなっています。

私が今まで考えてきたメモでは①で終わっていました。事実を書いて記録して終わり。ほとんど使われることのないメモでした。考えてみると当然ですが、過去に起こったそれ自体を記録したものにはほとんど価値がありません。(紙や文字を書ける人が貴重だった時代だったら別でしょうが。)

今はむしろ、記録された情報は過剰なほどになっています。価値があるのは事実から、考えて自分の中に蓄積していきそれを活用する。活用できる状態にしておくということが自分自身の価値を高めることになります。

そのためには、このフレームワークが最強となるわけです。②の抽象化まででしたら、頭の中で何となく行っていることかと思いますが、③の転用となると、意識しないとできなそうですし。頭の中だけで行うのは大変そうです。

なので、メモを使ってそれを行いやすくしようということのようです。

抽象化は人間に与えられた最強の武器 p72より

この本の肝は、抽象化にあるのではないかと思っています。転用まで到達しなくてもあらゆる出来事に対して、抽象化をする癖をつけておけば下記のようなメリットがあるのだと思います。

・物事の本質をとらえられる

・物事の組み合わせの発想がしやすくなる。

 例えば

 レンタカー→使用頻度が低いものを使うときだけ借りる

 スマホの段階的な通信料プラン→使う量によって月ごと料金を変動させる

               →定額で使い放題

 上記3点を組み合わせて、月額課金で使う時間ごとに料金が段階的に変わるレンタカーサービスという新たな発想ができます。

・理解が早くなる、読書のスピードが上がる。

 かみ砕いて理解するとは抽象化するということなので、理解が早くなり、重要なところも把握できるので、読書のスピードも上がります。

上記は、どんなことをして生きていくうえでもあったほうがいい能力だと思います。他の動物と人間の大きな違いはこの抽象化にあるのではないかと思います。

終わりに

メモの取り方の技術的な方法ではなく、事実を抽象化して、活用するツールとして紹介しています。

その先には、自己分析は、夢を実現するといった目的に使う具体的な方法についても書いています。

大人として大切な能力として、白黒つかないものをどこかで落とし前を付けるということがあると思います。生きていると、2者択一でどちらかを選べばいいという状況はあまりなく、その間でどこに決めるかという選択を迫られることが多いです。そのような場面でも抽象化する癖付けされた脳ではいい答えが出しやすくなります。AとBそれぞれの利点、欠点を抽象化することで、分解することができてより良い答えを導き出せるのではないかと思います。

とにかく私も、メモを取ることを実践してみています。適したノートは今も検討中です。表紙が硬くてリング式でなく、比較的安価なノートがなかなか見つかりません。

ビジネス書感想文 まとめ